
はなのある食卓 ダイニングテーブル天板 YouTube動画
はなのある食卓 ダイニングテーブル天板
お問合せNo 「 TA-02 」
制作者 Natsuko Saegusa
制作年 2017
制作期間 約6か月
【制作背景】
お皿やスプーンなど食器が閉じ込められたテーブルがあったら面白いと思う!
そんな発想から始めたダイニングテーブルの制作。
イベント出展をはじめた2011年2月頃、什器が全部レジンで出来てたら絶対面白い!
そんな想いから、レジンで柱を作ろうと挑戦してみて、途中で挫折。
アクセサリーを引っ掛けるための棒もレジンで制作したものの、結局割れてしまい暫くその想いは頭の片隅に。
それから、時は経ち、レジンの可能性を広げたいという想いから、時計やサイドテーブルなどインテリアに関するものを制作するうちに、レジンで空間全体を彩りたいという想いは次第に強くなりました。
そして今回、目標の一つであった、重さ35キロを超えるレジンのダイニングテーブルが誕生。
画像だけではわかりにくい万年筆の傾斜やポストカード上にあらわれるつばめの影など厚み5cmの中に表現した立体感、奥行きを実際に目で愉しんでいただけたら光栄です。

「影を探してみる」
樹脂の中にお花たちを閉じ込めることで、お花が水面に浮いたようになります。
光の当たり具合やその時々のシチュエーションでシルエットが浮かび上がり、その影をみつけて愉しむようなゆったりとした時間も私の好きなひと時です。
お花の上にちょうちょの影が落ちていたり…
あなただけの素敵な発見がありますように。
「花を愛でる」
まるでジェノベーゼパスタみたいにくるくるしたドライフラワー(ゴアナクロー)
アンティークのフォークにからめてディナープレートの端に添え、ダイニングテーブルに…
やさしいブルーやラベンダーカラーのお花やシルバーリーフが大好きで庭で育てたりもしています。
庭仕事をしているときの、土の香りやおうち前の公園の小鳥の声に癒されながら…
お花のことは、全然詳しくないので、お花屋さんで名前の由来など教えてもらうととっても楽しく勉強になります。
封入しているお花
フーセンポピー、ラークスパー、ユーカリポポラス、ユーカリテトラゴナナッツ、デルフィニウム、ゴアナクロー、スカビオサ ゴールドフィンガー(ステルンクーゲル)、ネモフィラ、ノースポール、ブルーサルビア、花かんざし、レースフラワー

「アンティークのストーリーに思いを馳せる」
100年という時を経て様々な人の手に渡りずっと大切にされ、受け継がれてきたアンティークにはストーリーがあります。それもまた魅力のひとつです。
古びてさらに魅力が増したアンティークの小物が新しくテーブルとしてふたたび受け継がれていくことを願います。
1920年代に発行されたフランスの古い領収書(Fleurs Naturelles)
フランス旅行は、2回ほど行きましたが、恥ずかしながらフランス語は、BonjourとMerciなどの挨拶程度しか知りません。
言葉の意味は殆どわからないものの、領収書に描かれたお花の柄とフォントがとても素敵だったので、お譲り頂きました。
古い紙に書かれた達筆な手書き文字の意味を単語一つひとつ読み取れる範囲で調べました。
5月○日
花嫁の花冠
花嫁のブーケ
新郎のブートニア
など…
自分でなんとかわかった範囲では、どうやらお花屋さんのもののようです。
おそらく、結婚式に使われたお花の領収書だということがわかり、なんとも幸せな気持ちになりました。
領収書の意味が少しわかってから、沢山のお花たちとともにテーブルの中に閉じ込めたい…より一層、その想いは強まりました。
このアンティークの領収書は、ベルギーの古都、アントワープという大きな大聖堂が有名な街の蚤の市で息子さんが日本に住まれているとても気さくなご主人のお店で買い付けられたものです。
その際、「日本が大好きだよ!日本には中々遠くて行けないけど、この子が僕の代わりに日本まで旅をしてくれるんだね!」と嬉しそうに笑顔でお話して下さったそうです。
そのようなあたたかいストーリーが背景にあるこの領収書もじっくりとご覧いただけたら嬉しく思います。
当時の世界に旅をさせてくれるような、とても味わい深い領収書です。

花にとまった鳥が水彩画のように描かれたフランス製のプレート
筆を滑らせたかのような、淡い濃紺が魅力的で美しい私のとてもお気に入りのアンティークプレート。
花びらや葉の葉脈まで繊細に描かれていて、一枚の絵画を眺めているかのようです。
花にとまった小鳥はおそらくヨーロッパのうぐいすと呼ばれているサヨナキドリの一種で鳴き声が美しい小鳥だと教えて頂き、さらにこの小鳥への愛着が湧きました。
街の真ん中にステンドグラスが素敵な教会があり、鐘の音が響き渡る、おとぎ話に出てくるような森と古城に囲まれたとても美しい北フランスの蚤の市で笑顔の素敵なおばあさまから買い付けされたものです。
おそらく1920年代のもの。

フランスのアンティークポストカード
消印の年は1903年5月15日となっています。
1914年以前のポストカードはCPA=carte postale ancienne(アンティークのポストカード)と呼ばれ、貴重なものとしてコレクションされているそうです。
表には花束の絵柄が描かれています。

テーブルの裏面
周りだけブラウン着色していますが、クリアメインなので、中に封入したものの裏を見ることもできます。アンティークポストカードには、お花が描かれています。
フランス語で『CYCLAMENS D'AIX LES BAINS(エックス・レ・バンのシクラメン)』と書かれているそうです。
商品仕様
ダイニングテーブルレジン天板のみ:約横幅107×高さ62.5×厚み5(cm)
素材:樹脂、古いもの(ノルマンディーレース、文字盤、歯車、ぶどう柄の振り子、お花屋さんの領収書、カトラリー、ディナープレート、ペン先、ボタン、ナンバープレート、カギ、カギ穴、マーチングバンド楽譜、クロモカード、ポストカード、ショップハンドル、ものさし、万年筆)
お花:フーセンポピー、ラークスパー、ユーカリポポラス、ユーカリテトラゴナナッツ、デルフィニウム、ゴアナクロー、スカビオサ ゴールドフィンガー(ステルンクーゲル)、ネモフィラ、ノースポール、ブルーサルビア、花かんざし、レースフラワー